調剤業務
当院は処方オーダリングシステムを採用しており、医師の処方に基づき入院患者様のお薬の調剤を行っています。
調剤時は患者様の服薬状況や病棟での管理のしやすさを考慮した調剤(一包化、粉砕等)をするよう工夫しています。
また、調剤時に薬歴、採血データを確認することで投与量、相互作用等に問題がないかを確認するよう心がけています。
注射剤については投与速度や投与期間、薬剤の配合変化についても調べ、必要に応じて注意喚起のシールを添付して払い出すようにしています。
無菌調整業務(TPN、抗がん剤)
長期間、摂食困難な患者様に対して、食事の代わりに中心静脈から高カロリー輸液を持続点滴することがあります。
それらの輸液や薬剤を調整する際に細菌が混入すると感染症を引き起こす恐れがあります。
そこでクリーンベンチという無菌操作が可能な設備を用いて清潔に調整を行っています。
また、抗がん剤については毒性の強い薬剤も多いので、無菌性だけでなく作業者の安全も考慮します。
安全キャビネットの中で、二重手袋に、ガウン、保護メガネ、N95マスクを着用し、閉鎖式接続器具を用いて調整を行っています。
薬剤管理指導業務
薬剤管理指導業務では、入院中の患者様に対して、お薬の正しい服用方法や何の為に服用するかの説明を行います。
また、お薬の効果は出ているか、副作用は出ていないかの評価も行います。
お薬の量や服用回数は患者様によって異なるので、一人ひとりに合った管理方法も検討し、退院後も安心して服用できるようサポートしています。
持参薬識別業務
患者様が入院時に持参されたお薬について、何の薬をどれくらい飲んでいるか、残薬はどれくらいあるかを調べます。
また、院内で代わりの薬はあるか、ない場合は最適な代替薬は何かを検討して医師に情報提供します。
その他
休日当番医の調剤薬局業務や尾道市立夜間救急診療所での業務を薬剤師会の薬剤師で担当しており、当院の薬剤師も当番に入っています。
さらに学校薬剤師や薬物乱用防止指導員・介護認定審査会委員などの活動も行っており、病院内に留まらず地域医療に対して貢献しています。(いずれも希望者のみ)