ビロードの丘研修室において、促通反復療法『川平法』で著明な川平和美先生(促通反復療法研究所 所長 鹿児島大学名誉教授)をお招きして、講演会(実技講習も含む)を開催しました。
促通反復療法は、新たな手技によって患者の意図した運動を実現し、それを反復することによって随意運動を実現するために必要な神経路を再建/強化することを目的とした神経路強化的促通法です。
講演会では、その基礎的な理論的背景と治療効果を実証的に教えて頂きました。
その後、当院でリハビリを受けられている方に協力して頂き、上肢・下肢の実技デモを行ったあと、2人1組でペアを組み、上肢・下肢の実技指導を受けました。タイトなスケジュールではありましたが、受講者全員、真剣で、先生のお話を食い入るように聞き、実技指導においても、先生の動きを少しでも真似たいという想いからか、あちらこちらで先生の動きに合わせて身体を動かしていました。川平先生をはじめ、助手の北澤、溝口、馬場先生も汗だくになりながら、懸命に指導して下さりました。個人的に質問も多数出ていたようで、大変有意義な時間でした。
RE-Gaitのデモについても、弓削先生から、RE-GaitがBSテレビで紹介され様々な所で注目されていることなどの紹介があり、当院理学療法士の東が、9月にあった日本支援工学理学療法学会でも発表した「歩行補助装置「RE-Gait®」が脳梗塞片麻痺患者の歩容改善に与える効果」を披露しました。その後、中川助教が実際にRE-Gaitを装着し、歩行してみせるデモを行いました。みなさん、大変興味深く、見聞きされていました。
今回の講演会は、自分の臨床を振り返るきっかけになり、今後の臨床に必ず役立つものでしょう。みなさま、お疲れさまでした。
川平先生の講義は一言一句聞き逃さないようにと全員真剣でした。
川平先生に少しでも近づきたくて自然に体が前のめりになります。
座長の弓削類先生(広島大学大学院医歯薬保健学研究科 宇宙再生医療センター 教授)の歩行支援ロボット「リゲイト」を使ったリハビリの講演もありました。
県内外100名の医師・理学療法士・作業療法士が参加しました。